空き家AirbnbカフェIoT農家の夢?

すこし前から、起業をしたいとか、農業をやりたいとか、カフェをやりたいとか、持ち家がほしいとか、人気ブロガーになりたいとか、これまで自分のなかに見覚えのなかった欲望が、突如として沸き起こってきた。
さらに、その欲望冷めやらぬうちに、案外やれるんじゃ?おもしろいのでは?うまくやれば生計立てられるんじゃないの?となんだか「その気」になってきてしまった。魔が差した、というやつだと思う。これまで、ほとんど考えたこともないジャンルの欲望を形にしようとするとどうなるのか含めて気になってきた。せっかくだし、達成または挫折の記録という意味でこれからブログに残してみたい。

いま僕は27歳で、会社員として働きはじめてから3年目になる。
ITコンサルで、労働時間*1や個人の専門性*2に対して給料が低いとはあまり思わないし、大きな不満はない。業務時間中に退屈を感じることは多い気はするし、仕事を楽しく思えたことはあまりないが、そのくらい。
ただなんとなく、いまの仕事をいつまで続けるのだろうか、続けることはできるのだろうか、という漠然とした不安が鬱陶しくなったタイミングで、なにか思い切ったことをはじめたい気分が生まれて、「その気」になってきたのだと思う。

人間、それなりに魔が差す機会はあると思う。
6年ほど前、学部4回生の頃に、内定をもらって入社前研修まで受けていた会社の内定を「なんかちょっと会社で働くって感じとちゃうな」と思って辞退して、休学・留年し、院に進学した*3
そのさらに4年前、大学入試の願書を出すときにも、直前でどうしても「なんか工学部って気分じゃないな」と思い、いっときは本気で目指していたはずの工学部ではなく、教養系の学部に志願したこともあった*4
それに、恋愛なんてだいたい魔が差した結果かもしれない。

魔が差したときに必要なことは、魔が差さなかった可能世界こそ望ましかったのではないか、というおなじみの疑念と後悔に精神をやられないようにすることだけだという気がしている。とはいえ、その方向に突っ切ればうまくいくわけでもない。
最近になってようやく、「よっしゃ、いまの仕事やめて農家やろ!」に突っ切ろうとしたがる、己が心に住まう小学生を制止できるようになった。失敗してもいいとは思っているけれど、失敗することはいい加減怖くなってきたし、金が絡むとなおさらだ。夢物語もすこしは現実的に目指したい。

とりあえずは「空き家AirbnbカフェIoT農家」を目標に、行きあたりばったりでいろいろ調べたり試したりする。「ホンマにそんなんできるんか?」とかの下調べをしつつ、植物や機械とちょっとずつ触れ合おうかと思っている。なぜなら、朝顔よりも育成の難しい植物を育てたことがないから……。

やること

  • 最近のイケイケなITを使った農業のことを調べる
  • ラズパイなどの機械いじりをはじめる
  • もやしだのかいわれ大根だのの育成をはじめる

*1:同期や同業者の残業度合いや多忙っぷり、苦労・不運はときどき耳に挟むけれど、とても同じ職種の仕事とは思えない。僕はかなり運がいいのだと思う。

*2:大学では社会学の研究をしていて、ほかにも好んで哲学などを勉強してきたが、ほとんど就職後のことは考えてこなかった。IT系の専門知識もなければ、インターンに参加したこともない。これまでに経験してきたアルバイトは、コンビニ(主に夜勤)、運送屋、葬儀屋、医療事務、塾講師(大学生対象)。

*3:その後、研究者を目指すつもりだったけれど、学振に落ちたタイミングで「バイトしまくりながら研究するいまの生活をあと何年続けるつもり?」というゴーストの囁き、もとい、そう甘くもない現状から生まれた自身の悲鳴に屈し、あわてて友達に相談し、秋からでも翌春に入社できる会社・業種リストを送ってもらい、なんやかんやして、いまの勤め先に入社した。

*4:結局、その学部・研究科で7年間過ごすことになる。